OSSライセンスの話

 オープンソースソフトウェアを使うということが一般的になっているが、何の気なしに調べていると「GPL」といったような用語が出てくる。

「ライセンスの種類だよね~」という認識くらいでいつも読み流していたのでまとめてみる。

 

IPAの資料「OSSライセンスの比較、利用動向および係争に関する調査」報告書によると、以下のように分類している。

コピーレフト型ライセンス

・準コピーレフト型ライセンス

・非コピーレフト型ライセンス

ここでコピーレフトという用語が出てくるが、ざっくり言うと

「著作者の権利は保持しつつ、利用者に再頒布や改変の自由と与えなければいけない」

といった概念である。

この概念をどの程度適用しているかで分けられていると言ってよい。

 

各分類の代表的なライセンスと特徴は以下の通り。

分類ライセンス特徴
コピーレフト GPL ・ライセンステキストの添付が必要
・改変した(コピー&ペーストも含む)ソースコードの開示
・組み合わせて利用した場合、対応する部分のソースコードの開示
コピーレフト LGPL ・ライセンステキストの添付が必要
・改変した(コピー&ペーストも含む)ソースコードの開示
コピーレフト MIT License ・ライセンステキストの添付が必要
ソースコードを変更したとしても、ソースコードを開示する必要はない

ライセンスの種類は多様にあるが、以下のチャートを見れば採用されている比率が把握できるのではないでしょうか。

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参考資料: Black Duck Software. “Open Source License Data”